無気力が引き起こす無オルガズム症

現代の医学ではさまざまな病気や異常が特定・治療できるようになりました。
それは動物の根源的欲求のひとつである性においても変わることはありません。
勃起が維持できないEDや、性行為の中でも快感を感じられない女性の症状であるFSDなどは、それらの最たるものでしょう。
しかしこれらよりも少々認知度が低いために発見が遅れやすく、治療も難航しやすい症状の一つとなっているのが無オルガズム症と呼ばれる物です。
オルガズムとは累積的な性的緊張からの解放という現象と、それによって得られる快感の両方を差す言葉です。
これは生物が本来持つ反射であるため通常であれば存在しているものなのですが、人によっては今一つこのオルガズムに達することができないという人がいます。
自分で性器を刺激するわけではない性行為では男女の体の構造の違いがあるために仕方のない部分はあるのですが、自慰行為を続けても全く達することが無いというのであればこの症状が疑われます。
原因として最も大きいのがプレッシャーやストレスによる無気力状態などであり、心理的な側面が非常に強いため、治療が長引きやすいという特徴を有しています。
現在ではうつ病と同様の治療が適用されることが多く、セロトニンを中心とする脳内物質やホルモンなどの方面から治療を行うことがほとんどです。
こうした症状は先入観から「男性の方が多い」というように見てしまうこともあるのですが、実際の研究の中では男性よりもむしろ女性の方が多く見られるというデータがあります。
月経がはじまってから閉経するまでの生殖可能な女性のうち5~15%がこの症状を抱えているともされていますから、決して珍しいものではありません。
放置していると不妊症などの症状や、パートナーとの人間関係の亀裂などに繋がることもありますから、疑わしいと思えるのであれば近隣のクリニックなどを受診することをお勧めします。